評価：★(やはり駄作だった)
※ネタバレ注意！！

概要

Quad制作による日本のテレビアニメ。

2023年10月から12月までテレビ朝日系列『NUMAnimation』枠ほかにて放送された。

本作品はeスポーツを舞台に、少年少女たちの青春群像劇が描かれる。

劇中では埼玉県川越市の風景が描かれている。

僕らの雨いろプロトコル - Wikipediaより抜粋

eスポーツを題材にしたアニメで、声優さんも有名処がご出演されてますし、制作会社のQuadも実績の乏しい企業ながらも怪人開発部の黒井津さんを制作しておりますので、それなりの期待を込めて視聴に臨みました。

キャラは可愛いと思いましたが・・・

肝心のゲームの部分がクソ過ぎました。
前時代的な感じがして、ちょっとこの手抜きな感じのゲームを見せられて喜ぶ方がいるとは思えません。
「ちょっとコレは酷すぎないか？」と感じたのですが、皆さん同じ様な印象を持たれた様で、放送開始直後は酷評をされておりました。

ストーリーの展開もごご都合主義的な感じでクソアニメ臭がプンプンしてたのですが、女性キャラが魅力的だったり、つまらないと思われたストーリーの部分でも何か引き付けられるモノがあり、気が付いたら割と楽しんでいた自分がおりました。

世論も賛否が分かれておりまして、私としては取り合えず全話視聴してからで無いといいも悪いも言えないといった処だったのですが、水瀬いのり演じるお姉ちゃんキャラも、雨宮天さん演じるヒロインも非常に魅力的に感じました。

特に良かったのが主人公の妹ちゃんです。

事故の後遺症で立つ事が出来いのですが、この子が三角関係に介入してきて、四角関係になるのが面白い・・・

とか思ってたら、想像以上にめんどくさい子で、それはそれで面白味が増しましたｗ

この妹ちゃんの存在が主人公が頑張る動機だったり、物語に彩を添えたりと、ヒロイン以上の存在感を放っていたのが他作品ではなかなかお目に掛かれない感じで実に良かったです。

TVアニメ『僕らの雨いろプロトコル』ノンクレジットエンディング映像 ♪somei「Another Complex」
それとOPよりもEDの方がイイ感じだな？とも思いました。
終盤までは割と楽しめた本作ですが、最終話はどう締めくくるのか？
ゲームの大会で勝って終わる事は予想してましたが、あのクソみたいなFPSでどう上手く表現するのか？と期待していたのですが・・・

酷いの一言でした。
音で敵の居場所を感知する主人公の能力はどこかに置き忘れられてますし、何度も引っ掛かった敵の作戦にはまんまとハマるし、それに対しての対抗策も事前に考えて無いという阿呆っぷりも発揮しておりました。
主人公が弾切れになって焦るシーンがあるのですが、仮にもプロを目指している人間がそんな素人みたいな事をするのか？とか、遮蔽物を利用せずに打ち合ってヤラれるシーンが多過ぎるとか、もうツッコミ処が満載過ぎて擁護のしようがありません。

あと「最後はこんな演出で締めくくろう」というのが最初から決まっていたと思うのですがその過程が酷すぎで、近距離で打ちあってもお互い被弾せず、最後はナイフアタックで勝利というのはどう考えても無理があります。
メインとなる題材を適当に表現する事が許される訳も無く、他がよくても全てが台無しです。

ちなみに作画においても良い時と悪い時があり、不安定さを感じました。
アニメでFPSを表現するのは大変だったかもしれませんが、もう少しどうにかならなかったのか？と思います。

作品の雰囲気は好きだったのですが、最終的な評価としては「最終回のアレは無い」という事で★1とさせて頂きます。
そもそもFPSを題材にするならば、素人にも分かりやすい解説がもっと必要だったと思いますし、既存のゲームとコラボという形で最新のゲームで表現するべきだったのでは無いでしょうか。
FPSを馬鹿にしているとしか思えない本作を評価する事は出来ません。
それでは、良きアニメライフをﾉｼ

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