アニメ批評その798 史上最強の大魔王、村人Aに転生する
評価:★(主人公のしゃべり方が上品)
概要
下等妙人による日本のライトノベル。イラストは水野早桜。
Web版は小説家になろうにて2017年8月から2022年5月20日まで連載され、書籍版は富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2018年5月から2022年5月にかけて刊行された。
2022年4月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。
2022年にはテレビアニメが放送された。
あらすじ
孤独に耐えかねた魔王ヴァルヴァトスは、平凡な生活を求め、遠い未来の世界で普通の村人アード・メテオールに転生する。
やがて15歳になったアードは、転生後の友人であるエルフの少女イリーナ・リッツ・ド・オールハイドとともに王都の魔法学園に入学する。
その矢先に、アードはいじめられていたサキュバスの少女ジニー・フィン・ド・サルヴァンを助けるためのエラルドとの決闘をする。
ところが自身の想定を裏切って圧勝、自分が転生したのは古代世界における平均な強さを持つ村人であり、魔法文明が衰退した現代においてはその平均的な強さも低減したことで、普通とは遠い規格外の実力であることを知ると同時に、それを知らないまま魔法学園に入学したことで、普通の青春ではない日々を送ることになる。
史上最強の大魔王、村人Aに転生する - Wikipediaより抜粋
強くなり過ぎた魔王様が自分を倒せる様な存在がいない事に絶望して、
何となく転生してみたというお話です。
序盤は結構面白かったんですけどねぇ・・・
常識を知らない主人公がエルフの少女と仲良しになろうとするシーンが面白くて、まぁまぁ期待していた訳ですが、成長して学園に入学してから急につまらなくなりました。
エロいサキュバスや、
転生前の知り合いなどが登場しますが、どうにもこうにも盛り上がりません。
こういった作品にありがちな勘違いイキりを倒すシーンもありましたが、よく見る展開で面白みも新鮮さも感じられません。
異世界転生モノではありませんが内容的にはどこかで観た事のある作品で、主人公のしゃべり方が上品である以外にオリジナリティを感じる事は出来ませんでした。
序盤は笑えるシーンが多かったので、中盤以降もその方向性でイケば良かったかもしれません。
バトルシーンに力を入れた処で評価は変わらなかったとは思いますが、バトルシーンで良かった場面は一度もありませんでした。
とはゆえ、★1評価は少々厳し過ぎるかな?と悩んでいたのですが、この作品のタイトルを思い返した時にタイトル詐欺である事に気付きました。
「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」
史上最強の大魔王、まではヨシとして「村人Aに転生する」は詐欺です。
主人公の両親は腕利きの元冒険者であり、ただの村人ではありません。
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通うというアニメがあるのですが、
コチラは主人公の両親がタダの一般人です。
そして主人公が生後一か月でこの姿ですw
気持ちがいいくらいのチート性能を持った主人公で、バトルシーンの作画も無駄に良くて(失礼)予想に反してクォリティーの高いアニメに仕上がってました。
家族愛や姉妹愛についても上手く描かれておりまして、タダのハーレムアニメでは無かったと思います。
対して本作は序盤に少し面白いシーンがあった程度で、他に褒めるべき点がありません。
ヒロインが可愛いといった感想もあるかもしれませんが、ある程度の数を観たアニヲタならこの程度の可愛さではピクリとも反応しないでしょう。
アニメの制作はSILVER LINK.ですが、割と弄りようの無い原作に諦めを感じて無難に仕上げた感じを受けました。
余程暇を持て余した方で無い限りは観なくて良いと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ