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アニメ批評その989 機動戦士ガンダム 水星の魔女

評価:★★★★★(こんなガンダムを待ち望んでた)

概要

サンライズ制作による日本のテレビアニメ。

「ガンダムシリーズ」に属するロボットアニメであり、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(第2期)以来5年ぶりとなるTBS系列毎日放送製作日曜午後5時枠(『日5』枠)の新作アニメとして、Season1が2022年10月2日から2023年1月8日まで、Season2が2023年4月9日から7月2日まで放送された。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 - Wikipediaより抜粋

超人気のガンダムアニメのレビューで御座います。
まずは主な登場人物をご紹介させて頂きます。

・たぬき
人を煽るのとトマト栽培がお上手な水星のたぬきです。

・ミオリネさん
同性愛に理解がある社長さんです。

・能登さん
娘の事が大好きなお母さんです。

・クソ野郎
百合に挟まろうとするクソ野郎です。

・チュチュ先輩
変な髪型をしたチンピラです。

・太ももの化身
太ももの擬人化とも呼ばれてます。

・ボブ
キャンプが趣味の主人公で、ロボの操縦がお上手です。

そんな彼らが学園内で日々ガンダムファイトを繰り広げ、勝てばNTRすら許されるという平和なんだかそうじゃ無いんだかよく分からない日常を送る物語です。

美しい親子愛

幅広いニーズにお応え出来そうなくらい、多数登場する可愛らしいメスガキ女性キャラ達

そしてキモいババア達

面白いシーンも満載で、とても素晴らしい出来となっております。
「ロボアニメは苦手なので」とか「ガンダムはファーストシリーズしか観ないので」とか言ってると「水星ってお堅いのねw」「水星に住んでそうw」などと煽られる恐れがありますので、本作の視聴を強くオススメ致します。

◆こんなガンダムを待ち望んでた

ここからは真面目な話をさせて頂きます。
私の中でガンダムといえば、アムロやシャアが出てくるファーストガンダムが一番好きで、それは今も変わりません。
しかし「ガンダムって何から観ればいいんですか?」と聞かれた時に、いつも答えを窮しておりました。
ガンダムといえば正史とも言えるファーストをオススメするのが筋でしょうが、如何せん古過ぎます。
劇場三部作ですら今のアニメと比較すると作画面において大きく見劣りしてしまいますし、それ以外のガンダム作品となりますと、チョイスが難し過ぎて禿げそうになります。
Zガンダムも全然古いですし、最近だとハサウェイユニコーンなどがありますが、何れもファーストを視聴していないと面白さが薄れてしまいます。
正史では無いガンダムですとSEEDが人気作でしたが、アレはストーリーがクソなのでオススメしたくありません。
オルフェンズも2クール目がアレでしたし、何をオススメしたら良いのか・・・
と悩んでいた処に水星の魔女です。
本作でしたらガンダム初心者にも気軽にオススメ出来ますので、そういった意味ではファーストガンダム誕生から40年くらい経ってやっと後継者が現れたかな?といった感じです。

◆古参にも受け入れられたガンダム

古参のガンダムオタクは大体ファーストガンダムが大好きです。
そんなファースト大好き民は、正史では無いガンダムに対して否定的な方が多いです。
一応蛇足的に補足させて頂きますが、私の友人知人のコアなガンオタは常軌を逸した方が多く、ガンダム関連のグッツやゲームに200万程度の課金では「にわか」と呼ぶくらいヤベー連中ばかりです。
そんな彼らの大半が正史では無いガンダムに対しては否定的なのですが、水星の魔女に関しては大絶賛です。
今までこんな事は一度も無く、SEEDが流行った時も「クソみたいな内容だけど流行ってるから我慢して観てるだけ」と憎まれ口を叩き、ダブルオーもオルフェンズの時もそんな感じでした。
という事でファーストガンダム同様、新規勢にオススメしても怒られはしなさそうです(多分)

◆従来のガンダムと違い過ぎる

厄介オタク「女が主人公のガンダムなんていくらでもあるじゃんw」
そう、確かにたくさんあるのですが、それは漫画や小説版の話です。
アニメ版では女性が主人公のガンダムは初めての事で、他にも初めて要素満載がです。
何がどう初めてなのかは新規の方には比較できないので分からないでしょうし、そうで無い方ならすぐにお気づきになられるかと思います。
新しい要素を取り入れれば失敗するリスクが増しますが、それをし捲って大成功させたアニメが名作で無い訳がありません。
「ファーストガンダム以外は観ない!」という頑固な古参の方も、オルフェンズみたいな裏切られ方はしませんし、可愛い子がいっぱい出てきますのでどうかご視聴なさって下さい。

◆神シナリオ

予想通りの展開でもそうで無い時でも、常に面白かったのが凄いです。
ガンダムシリーズを余り観た事の無い方であれば、かなり新鮮な気持ちというか驚きの感情を覚えるでしょうし、熟練のガンオタであればちょっとした台詞からでも色んな事が読み取れて楽しいと思います。
予想通りの展開の時は期待に応える形で、予想外の時は「ぉおお!?」と純粋に驚いたり感動したり出来ますので、いい意味で予想の斜め上をイク作品です。
物語終盤がかなりごちゃついた展開になるのですが、それを綺麗に纏めた小林寛監督と脚本を担当した大河内一楼氏の手腕に恐ろしさを感じました。

◆OPが秀逸過ぎる


『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 オープニング映像(ノンクレジット)|yama「slash」
1クール目のOPも素敵でしたが、2クール目の方が好き過ぎてヤバいです。
ロボアニメ好きが一度でもご覧になれば「これは凄そうだ」となりそうですし、頻繁にOPの映像に変化が付くのも手が込んでます。

◆総評

本作には幾つかの欠点があります。

・勢力や人間関係が複雑

・グロシーンがある

・戦闘シーンが少ない

こんな処でしょうか?
「勢力や人間関係が複雑」「グロシーンがある」に関しましては「ガンダムってこーゆーモンだよ」としか言えません。
戦闘シーンが少ない点については物足りなさを感じた方もいる事でしょうが、私は逆にプラスに捉えてます。
戦闘シーンが長いと作画コストが高くなり作画力の低下に繋がりますし、戦ってばかりのロボアニメに癖癖している方も多いと思います。
戦闘シーン以外の部分だけでも楽しめて、短いバトルパートでも「すげぇ!」と思わせてくれた本作はロボアニメの理想形かもしれません。
推しの子同様、私の好き嫌いという話では無く、本作は今後のガンダムアニメの比較基準になると思います。
推しの子と違って「ロボアニメは絶対に観ません!」という方はスルーしても良いかもですが、そうで無いなら観るべきでしょう。
めんどくさい古参も納得させた名作ですので、どうかこの百合百合メスガキ太ももガンダムを是非ご視聴下さいませ。
それでは、良きアニメライフをノシ

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