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アニメ批評その779 CUE!

評価:★★★(何だかんだで良いアニメだったが)

アニメ版のあらすじ

実績も経験もない、できたてホヤホヤの声優事務所『AiRBLUE』(エールブルー)。

そこに所属するのは個性豊かな声優の卵たち。彼女たちはいまの自分に何ができるのかを考え、それぞれが信じる形で夢へと駆け出していく!

しかし、夢を抱きつつも直面する厳しい現実。

苦悩、挫折、葛藤—。いくら練習を重ねても、全員がオーディションに合格することは叶わない。

声優を目指す者なら誰もがぶつかる壁を前に、彼女たちはどう立ち向かっていくのか?

新人声優たちによる物語が、いま始まる。

CUE! - Wikipediaより抜粋

このアニメの原作ですが、リベル・エンタテインメントが2019年10月25日に提供を開始したスマートフォン向けアプリケーションゲームです。
ジャンルは次世代声優育成ゲームで、キャストは16名の新人女性声優が起用されてます。
ソシャゲ原作という時点で失敗率9割超えな訳ですが、このゲームは「アプリの改善に業務を集中させる」という理由で2021年の4月からサービスを停止しており、現在もその後の進捗について発表されていません。
1年前にサービスを停止したソシャゲのアニメを2クールでヤル狂気・・・
前評判はガタガタで、私も「さぞかし酷いアニメなのだろう」と悪い顔をしながら期待しておりました。

◆序盤の評価

声優として登場するメインキャストは16名です。
とても覚えきれないと開幕に視聴を切った方も結構お見かけしました。

本作に業界の裏側が少しわかるSHIROBAKOガーリッシュ ナンバー等の面白さを期待していた方も多かったみたいですが、そういった要素というか情報は得られないと思って下さい。
それが声優! の様に大御所が登場するとかもありません。
この時点で駄作の烙印を押して視聴を切った方も多かったのでは無いでしょうか?
私はソシャゲ原作でメインキャストが16名と聞いた時点で、そういった要素が無いと思って視聴してました。
キャラ数が多いせいもあり、キャラに対して感情移入がしにくく、序盤は作品を思う様に楽しむ事が出来ませんでした。

◆チームに分かれてるのが良かった

最初は「なんだかなー」という気持ちで視聴していた私でしたが、16名の子達は4つのチーム振り分けられます。

主人公チームです。
最初はこのチームがメインで進行していくので他のチームにどんな子がいるのか思い出せませんでしたw

厨二チーム
リーダーが厨二だから私が勝手にそう呼んでるだけです。

ロリっ子チーム
一人18歳がおりますが、平均年齢は一番若いので勝手にそう呼んでます。

ラジオチーム
仕事が無さ過ぎてラジオで名を売ります。


チーム分けは割と序盤からあったのですが、どのチームにどの子がいて、どんな活動をしているのかが最初は頭に入ってきませんでしたが、それぞれのクローズアップ回で理解が深まり好きなキャラも出来ました。
主人公チームは序盤から声優としての仕事があるのですが、他のチームはラジオやら子供向けの劇をしたりと「声優がそんな仕事するかよw」と揶揄するコメントが多く観られました。

◆声優は大変

私も友人知人に声優がおりましたが、現在は殆ど廃業し別の仕事についてます。
声優=アニメとイメージする方が多いと思いますが、実際は実写のナレーションの方が割合的に多いくらいです。
テレビCMのナレーション&旅番組のナレーション&アニメのモブ役くらいの仕事量ですと食べていくのがやっとで、バイトをしないと貯えが一切出来ないという話も実際に聞いております。
親が芸能人の知り合いは声優でありながら声優の仕事が出来ずに舞台でのお仕事で生計を立ててましたし、劇団員として活動している友人も「俺声優なのに声の仕事が来ないし獲れないんだよ・・・」と嘆いておりました。
人気アニメの主人公を務めている様な方でも名前を変えてエロゲなんかで稼いでる方もまぁまぁおりますし、歌手デビューして成功するなどしないと納得する収入が得られないというのも昨今の常識となりつつあります。
本作の登場人物が声優以外の活動に労力を割いているのはある意味リアルな現実で、新人声優がいきなり大役を務めるなんて事は余程の天才か強いバックボーンが無いと出来ない事なのです。

◆人気キャラ

この六石陽菜ちゃんが主人公なのですが、ゆるゆりのあかりちゃん以上に存在感が無いです。
序盤から主人公らしくなかったのですが、どんどん存在感が薄くなってきます^^;

本作の3番人気が誰なのかは意見の分かれる処ですが、2番人気はこの鹿野志穂ちゃんです。
言動が不思議ちゃんチックなのですが、人をおちょくった様な発言と声の可愛さが人気の秘訣です。

1番人気は音響監督の斉田さんです。
ダンディーボイスで「ぉおぅ〜けぃ」(OK)の台詞が印象的で数少ない本作のファンからは大人気でした。

◆アイドル活動

最終的に全員でアイドル活動をする事になるのですがソシャゲ原作ならそうなるでしょうし、実際にステージで歌ったり踊ったり奏でたりする声優さんは大勢いらっしゃるので何ら問題は無いと思ってます。
むしろこれだけの人数がいるのにこの方向性に逝かない事自体が不自然です。

◆総括

前評判の低さに加え、キャラの多さから視聴を断念した方は多かったと思います。
ニコ動が非常にわかりやすかったのですが、序盤の数話以降PV数がめちゃんこ落ちてましたが、ある程度話が進んでからはアンチコメが激減し、純粋に作品を楽しんでいる方ばかりの印象でした。
本当にクソみたいなアニメだとPV数が落ちた後も最後の最後までアンチコメが多いので、苦しい序盤を過ぎれば楽しめる作品なのだと思いました。
ゲーム原作で話数も2クールが限界だったと思うので、徐々にキャラを増やすという事も出来なかったでしょうから仕方が無いとは思いますが、序盤の構成がもう少しわかりやすかったらと思わなくも無いです(勿体ない)

作品の評価とは全く関係の無い話ですが、事務所の社長役を演じてるのが日笠陽子さんなのですが「声が巨乳」「間違い無く巨乳」と言うのは止めてあげて下さい。
何度聞いても笑ってしまうのでw

アプリの方は復活するにしてもアニメの放送中に再開出来なかったですし、主人公を演じた内山悠里菜さんが本作の最終回後に体調不良による活動休止を宣言したりと先行きに不安しか無い感じですが、アプリの再開とアニメ2期には淡い期待を抱いておきます。
個人的には良作だったと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ

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