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アニメ批評その860 フットサルボーイズ!!!!!

評価:★(企画の段階で失敗が確定していた)

概要

バンダイナムコアーツ・バンダイナムコエンターテインメント・ディオメディアによるメディアミックス作品。

公式略称は「サルボ」。

「本気男子応援プロジェクト」として、アニメやゲーム、キャストが出演する試合イベントと連動したメディアミックスプロジェクトである。

フットサルボーイズ!!!!! - Wikipediaより抜粋

こうして見ると「作画は良いのかな?」と思われるかもですが、そんな事はありません。
作画崩壊とまではいかないまでも所々危うい処があり、作画枚数を減らす為の工夫が最大限なされており、よくある「腐女子向けの手抜きクソアニメ」の典型と思われました・・・
が、私の認識が甘かったです。
1話切りをした私ですが、本作の評価が凄い事になっていたので再視聴しました。
本作の作画以外にダメだった点を以下に記します。

◆スケールがおかしい

「フットサルが超絶大人気」という設定の本作ですが、開幕に流れたプロの試合ではスタジアムの大きさがデカ過ぎでした。

学生の試合は「まぁフットサルならこのくらいだよね」という感じなのですが、

試合中のシーンではドリブルしている時間が余りにも長すぎます。
通常のサッカーならわかるのですが、コレはフットサルです。
一応フットサルをご存じ無い方もいらっしゃるかもなんでご説明させて頂きますが、通常のサッカーは11人対11人で試合を行いますが、フットサルは5人対5人です。
当然ピッチの大きさも人数に比例して小さくなりますので、プロだからピッチが広いとかはありませんし、妨害されず真っ直ぐにドリブルしたら5秒もしない内に相手ゴール前に辿りつけます。
小さいのはピッチだけでは無くゴールもなんで、見た目の迫力も感じにくくショボく見えてしまいます。

◆必殺技が酷い

1話目から「ストームオブホライゾン」なる必殺技が飛び出してきますが、タダのオーバーヘッドキックです。

他の必殺技も主人公のクルクル回るよくわからない技以外は、タダ技名を叫ぶだけの普通のシュートで、一応エフェクトみたいなのは出ますが大変残念な感じです。
キャプテン翼イナズマイレブンは現実的に打つのが不可能にせよ、一応各必殺シュートには特性がありましたが、本作にはそれがありません。
漫画の場合は技名を叫ぶだけのモノがありますが、アニメであればそれは許されません。
サッカーアニメで成功を収めたといえばキャプテン翼とイナズマイレブンですが、共通している点は必殺シュートの派手さであり、そこを蔑ろにして成功させるのは厳しいです。

◆ストーリーがクソ

この榊 星一郎くんですが、孤高の天才という設定です。
スポーツモノではよくある設定ですが、主人公以上にこの子が悪目立ちしております。
司令塔という立場ながらもチームワークを乱す様なプレーをしますし、何なら味方にパスを出しません。
司令塔なのにw
ロクな指示も出しませんし、味方も無能しかいないので彼の高度な戦術眼(笑)も理解出来ません。

全12話なのに、この気難しい子とどの様にして打ち解けるか?に話数を割き過ぎで、キャラの深掘りとかする気がサラサラ感じられませんでした。
主人公も訳アリな設定があるのですが、その点にも深く触れられず、脚本家というか原作者(?)の能力に疑問を感じます。

◆サッカーアニメの難しさ

「サッカーアニメで成功を収めたのはキャプテン翼とイナズマイレブンだけ」と書きましたが、コレは必殺技で魅せる以外に方法が無い事が挙げられます。

原作は大人気のGIANT KILLINGですらアニメは打ち切りになったほどです。
漫画で読む分には良いのですが、試合をリアルに近づけるとどうしても地味な印象を受けてしまいますし、他のスポーツアニメよりも走るシーンが多いので作画コストも掛かりがちです。
しかも合計22人モノ選手が戦う訳ですから作画カロリーはイメージする以上に莫大だと思います。
そこに安易に足を踏み入れた本作ですが、失敗した理由はコレだけではありません。

◆約束された敗北のアニメ

「本気男子応援プロジェクト」として出演した声優たちがリアルのフットボールをするという企画がオマケでは無く、メインに持ってきてます。
「声優の演技が酷い」と言われた本作ですが、人気声優とベテラン声優を使えないという縛りを受けておりますので当然の結果です。
蛇足として一応ご説明させて頂きますが、人気声優はこんなスポーツ企画に参加している暇はありませんし、ベテラン声優に若い子相手にフットサルをするのは困難です。
リアルイベントの参加費が3000円とかだったらしいのですが、会場に何人のお客さんが来場したのかが気になります。
アニメの制作には億単位の予算が掛かる訳ですが、会場費と声優へのギャラを考慮しないとしても累計1万人来場で3000万円です。
こんな失敗する事が確定的になる様なイベントなどはせずに、アニメに専念すべきだったと思います。

ソシャゲの方も1年も持たず短命に終わりました。
馬鹿でも出来る難易度の音ゲーと言われてたそうですが、バグが酷くてまともにプレイ出来なかったと聞いてます。
サッカーゲームでも無いし、シィミレーションゲームでも無いし、音ゲーとも呼べないとジャンルが謎とされており、コレを面白いと思う方がいたのか?と思う程の出来と各所で酷評を受けております。

ソシャゲの開発も1億では足りないはずです。
アニメと合わせてどう少なく見積もっても3億以上は掛かってるはずなんです。
リアルイベントでそれを回収出来る訳が無いので、若手声優にフットサルをやらそうと考えた方はゲーム&アニメ業界から今すぐ引退した方が良いです。
頭がおかしいです。
アニメと連動させてソシャゲを出す場合も、それぞれの出来が良く無いとまず成功しません。
こんな素人でも知ってる常識をプロが理解出来ない事が謎ですが、こういった作品があるとクソアニメハンターのechoさんとかが喜ぶので正直無くなって欲しくはありません。
「コレは酷いのでレビューしてくれ!」というご要望がありましたら何なりとお申し付け下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ

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