マイセンのブログ

アニメのレビューとウマ娘の攻略記事がメインです
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ウマ娘のストーリーが素晴らしい理由について

皆さんは何故だかわかりますでしょうか?
ウマ娘のストーリーがアプリ版もアニメ版も漫画版も全て素晴らしい理由はたった一つです。
その訳は・・・
サザエさん時空だから
です。

サザエさん時空とは

端的に言えば「時間の経過の概念はあるがキャラクターが年を取らない」状態のこと。

その名の通りアニメ版『サザエさん』が由来。

具体的には季節が現実と同じように春→夏→秋→冬→春…と変化しているにもかかわらず(設定上の誕生日を過ぎたとしても)登場人物の年齢が上がらず、学生のキャラクターは3月から4月になっても学年が上がらないというある種の無限ループになっている作品をいう。

サザエさん時空 (さざえさんじくう)とは【ピクシブ百科事典】より

厳密にはサザエさん時空では無く、シュタゲひぐらしの様に何度も同じ時間を繰り返している世界観です。
本来は「ループもの」と呼ぶべきかもしれませんが、今回は「サザエさん時空」とさせて頂きます。
これが許されている作品は割合的には少なく、視聴者やユーザーに許されていればある意味無敵です。

アニメ版の1期と2期は続きと思ってる方が多そうですが、実は別の世界線の話です。
スズカさんの海外遠征やスペちゃんのトラウマ(グラスちゃんの宝塚)などがある為、1期からの続きと勘違いしてしまいそうですが、スズカさんと一緒に走ってたはずのネイチャさんが2期ではクラッシック期に戻って菊花賞を目指して頑張っておりました。
この事から1期と2期は似た様な世界線の別の話だと断定出来ます。

アニメ版とアプリ版の世界線が異なる事は、皆さんご存じだと思います。
このヤリ方であれば、どんな感動的なストーリーでも作りたい放題です。
いつの日かブルボンとライスが同じチームというストーリーが観られるかもしれません。

◆ソシャゲ原作はストーリーがクソになりがちな理由

今回の記事で一番お伝えしたかった事がコレです。
ソシャゲ原作のコンテンツをアニメ化すると高確率で失敗するのですが、その理由を以下に挙げさせて頂きます。

その1.そもそもストーリーが最初からクソばかり

その2.アニメ向けに作られていない

その3.制約が多い

ずばりこの3点です。
異論のある方も少なくは無いと思うので、それぞれ解説させて頂きます。

◆その1.そもそもストーリーが最初からクソばかり

ゲームの面白さとストーリーの秀逸さは比例しない事が多いです。
ゲームのクォリティーが高ければ薄っぺらいストーリーでも素晴らしく感じるでしょうし、逆もまた然りです。
もし貴方がソシャゲのストーリーを考える立場だったとしましょう。
「半年で終わるか3年以上続くかわからないけど面白い話を書いて下さい」と言われて書けますか?
「ゴールが全く見えない状態で面白い物語を生み出せ!」と言われて書ける人なんてそうそういないはずです。
小説であれば序章の部分が長くても許されるかもしれませんし、漫画であれば絵で様々な情報を読者に伝える事が可能です。
ソシャゲでゲームが始まるまでの文章が長過ぎたら興ざめですし、漫画の様な表現力というのも潤沢な予算が無い限りは難しいと思います。
主人公が最初から最後まで強かったらゲームとして成立しなくなるかもしれませんし、敵キャラや仲間なども毎回同じ顔触れでは不味い訳です。
そんな状況下でまともなストーリーなど紡ぎだせるはずもなく、ソシャゲのストーリーがほぼほぼクソなのは書き手の力量云々以前の問題なのです。

◆その2.アニメ向けに作られていない

ソシャゲをリリースする前に宣伝アニメを作るパターンもあります。
ウマ娘は稀有な成功例ですが、宣伝アニメを制作して成功した作品は数が少なく、アプリをリリースしてから制作されたアニメは一部を除いて大体クソです。
先に述べた通り苦しい中でストーリーを考えさせられている訳で、ゲームの良さをそのまま表現出来たとしても、元のストーリーの出来が悪いとアニメ化した際にはそれが際立って悪く見えがちです。
しかも原作の設定や世界観を簡潔かつわかりやすく説明するのが困難であったり、原作のストーリーを全てアニメで表現する事が不可能だったりするので、原作を超える事は基本無いと思った方が良いです。
コンシューマーゲームでストーリーが完結している作品であれば名作に仕上げる事も可能かもしれませんが、ソシャゲの場合はリリース中かサ終したオワコンの何れかなので難しいのです。

◆その3.制約が多い

ソシャゲの多くは登場人物が多い訳ですが、アニメ化した時にどのキャラをどれだけ出すかという問題が浮上してきます。
登場キャラの数が多ければ多いほど、内容が薄くなちがちです。
登場人物が少なければ各キャラの深掘りが出来たり、活躍シーンも多く描く事が出来るのですがそういう訳にもイキません。
自分の推しキャラが全く登場しないとか、チラっと映ったけどモブ扱いだったとかだとゲームのヤル気に影響しそうです。
ゲーム会社から「主人公とその仲間達を目立たせるのは当たり前だけど、敵キャラの〇〇と▲▲と□□も目立たせて欲しいし、人気キャラ△△の過去を掘り下げるエピソードを追加して下さい。世界観や設定はあーでこーで、原作の名場面シーンであるコレとアレとソレをいれた回を必ず作って下さい。あと登場人物は100人いるのですが、最低50人以上は出してあげて下さい」とか言われてまともな作品が作れるのか!という話です。

コレは艦隊これくしょん -艦これ-の一部のシーンですが、原作ではお風呂に入る=傷が治るという効果があります。
ゲームだったら特に違和感を感じないのですが、実は原作をご存知無い方が見ると驚きのシーンとなります。
海上での訓練や戦いがメインの娘さん達は、きっと海水や潮風のせいで体はベトベトのはずです。
なのに、怪我した時にしかお風呂に入らない様で、実際主人公もお風呂は初めて入る様な感じでした。

そして最終回では多くのキャラが集結して戦いが終わるのですが、この終わり方に原作ファンの方々はご立腹で軽く炎上してました。
「あの終わり方は無い」との事でしたが、登場キャラ数が少なくても炎上はしたでしょうし、アレ以外の終わり方なんてあったのか?という気もします。
原作を知らない私からすると割と最初の方から駄作だと思ってたのですが、コレはアニメの制作陣が悪いというよりかは特殊な設定とキャラ数の多さをアニメで表現するのが厳しかったからだと思います。
その点ウマ娘はヤってる事は駆けっこなのでわかりやすいですし、レースは10人以上で行われる事が多いので多くのキャラを登場させる事が可能です。

◆ダメだった例

超絶人気アニメである魔法少女まどか☆マギカのスピンオフ作品でありソシャゲ原作のマギアレコードを例として挙げさせて頂きます。
まず原作のストーリーがクソです。
これは書き手の力量のせいでは無く、元となる物語の終着点が決定している以上スピンオフ作品で何をヤっても茶番でしかありません。
しかもいつまでサービスが続くかもわからない状態で書かされている訳ですから、他のソシャゲ同様しょうもないストーリーになっても仕方が無いのです。
で、コレをアニメ化しますと原作再現率100%でも元のストーリーが微妙なので、人気作に仕上げるのは非常に困難です。
当然原作のエピソードを全て盛り込む事は出来ませんでしたし、登場人物の多くがモブ扱いとなりました。
原作勢ならわかる事でもアニメしか知らない方からすると誰が強キャラなのか?もよくわからないまま終わってしまいましたし、このゲームに数十万円課金した私からしても推しキャラの扱いやストーリーのつまらなさに絶望しました。
魔法少女まどか☆マギカという作品はループものですし、アニメの続編も無さそうだったので思いっきりはっちゃけたモノにすれば良かったのに・・・と思った私です。
登場人物勢揃いでワルプルギスの夜を倒すくらいの事があっても良かったと思います。

◆成功例

ウマ娘でお馴染みのサイゲプレゼンツのプリンセスコネクト!Re:Diveはソシャゲ原作では最高峰の出来と評価されてます。
評価されている理由は色々あるのですが、個人的にはコッコロちゃんが可愛いのと数多くの登場人物を魅力的かつわかりやすく魅せている点とコッコロちゃんが可愛い点とキャル虐です。
「数多くの登場人物を魅力的かつわかりやすく魅せる」というのが非常に難しいのですが、それをクリアした本作は偉大です。
しかし見方によってはゲームのPVにも観えてしまうという点は、ソシャゲ原作をアニメ化した時の弊害だとも感じました。

あとは有名なFGOですね。
これは各章ごとにストーリーが上手く纏められてるなぁ〜とは思うのですが、正直Fateという作品が偉大過ぎるという点が大きいと思います。

アニメ化した「絶対魔獣戦線バビロニア」ですが、これは原作の第7章に当たります。
6章までをすっ飛ばしていきなり7章を持ってきた強引さを評価すると共に「Fateじゃなかったら許されないだろうな」とも思いました。

ウマ娘の良い処はレースやライブシーンもですが、

ストーリーが無限に作り出せるのが最大の強みだと思います。
テイオーとマックちゃんを同じチームにする事も別のチームにする事も可能で、ライバルにする事も全く絡ませなくする事も可能です。
史実に忠実と言われているウマ娘ですが、史実では絡まなかった子同士が仲良しだったりとかも許されてますし、本当に無敵ですねw

まとめ

・ウマ娘はサザエさん時空なので無敵

・他のソシャゲのストーリーには期待しない方が良い

・ソシャゲのアニメ化は大体失敗する

当記事は他の作品を下げてウマ娘を上げるという記事ではありません。
ソシャゲに限らずゲーム原作のアニメ化は高確率で失敗するという持論はウマ娘がリリースされる前から申し上げておりましたし、ゲームの運営会社もアニメ化するお金があったら別の宣伝に使った方がええぞ!という想いも込められております。
ゲーム原作をアニメ化するくらいならオリジナルでワンチャン狙った方がヒットする可能性が高いとすら思ってます。
私の様なレビュアーはクソアニメがご馳走となりますが、大半の方がそうではありませんので、幸せになる方が極少の産廃を量産しないで頂きたく存じます。
それでは、良きアニメライフをノシ

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